「今日は疲れているから明日でいい」
「時間があるときにまとめてやろう」
そう思っているうちに、掃除がどんどん後回しになることは珍しくありません。
掃除を後回しにしてしまうのは、怠けているからではなく、
掃除が後回しになりやすい条件がそろっていることが多いです。
ここでは、掃除を後回しにしてしまう理由を整理しながら、負担を減らす考え方をまとめます。
掃除は「重要だけど緊急ではない」になりやすい
掃除は、生活に必要なことだと分かっていても、
今すぐやらなくても困らない場面が多い作業です。
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少し汚れていても生活はできる
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明日でも大きな問題は起きにくい
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他に優先したいことがある
こうした理由から、掃除は「後でもいいこと」になりやすくなります。
理由1:掃除のゴールが見えにくい
掃除を後回しにしてしまう理由のひとつが、終わりが分かりにくいことです。
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どこまでやれば終わりか分からない
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やってもすぐ汚れる
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完成形が想像しにくい
この状態では、手をつける前から気持ちが重くなります。
見直しの考え方
掃除のゴールを小さく決めると始めやすくなります。
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今日は床だけ
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机の上だけ
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5分だけ
ゴールが決まると、「とりあえずやる」が可能になります。
理由2:掃除を「まとめてやるもの」だと思っている
掃除は、時間があるときにまとめてやるもの、というイメージを持ちやすいです。
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休日に一気に
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気合を入れて
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ちゃんとやる
この考え方があると、平日は手をつけにくくなります。
見直しの考え方
掃除は、分けてやる方が楽です。
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1日1か所
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使ったついでに
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気づいたときに1分
まとめないことで、後回しになりにくくなります。
理由3:掃除道具の準備が面倒
掃除を始める前に、
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道具を出す
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用意する
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終わったら戻す
という手間があると、掃除のハードルが上がります。
起きやすいこと
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道具が奥にしまわれている
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使うまでに数手かかる
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結局やらない
見直しの考え方
掃除道具は、すぐ使える状態にしておくと後回しになりにくくなります。
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手に取りやすい場所に置く
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出しっぱなしでも困らない物を選ぶ
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1アクションで使えるようにする
理由4:汚れが「少しずつ」溜まる
汚れは、一気に増えるのではなく、少しずつ溜まります。
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今日はこのくらいなら大丈夫
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まだ気にならない
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週末にやればいい
この判断が何度も続くと、気づいたときには負担が大きくなります。
見直しの考え方
汚れは、気づいたときに少しだけが一番楽です。
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見つけたら1回拭く
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通ったついでに拾う
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使ったあとに軽く整える
理由5:掃除=面倒という印象が強い
掃除に対して、
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大変
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面倒
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疲れる
という印象が強いと、無意識に避けてしまいます。
見直しの考え方
掃除を「きれいにする作業」ではなく、
次に使いやすくする準備と考えると、負担が軽くなります。
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次に座るときに楽
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次に使うときに探さない
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次の動作がスムーズ
掃除を後回しにしにくくするための工夫
掃除を習慣に寄せるために、次のような工夫が役立ちます。
1)掃除のハードルを下げる
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5分以内
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1か所だけ
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完璧を目指さない
2)ついで掃除を増やす
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歩いたついで
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使ったついで
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気づいたついで
3)「やらない日」があっても気にしない
毎日できなくても問題ありません。
できる日を増やす方が大切です。
まとめ:掃除が後回しになるのは自然なこと
掃除を後回しにしてしまう理由は、
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緊急性が低い
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ゴールが見えにくい
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まとめてやろうとする
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準備が面倒
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面倒な印象が強い
といった条件が重なっていることが多いです。
掃除は、
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小さく
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ついでに
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完璧を目指さず
進める方が、結果的に続きやすくなります。
気になったところから、ひとつずつで大丈夫です。

