「片付けた直後はきれいなのに、しばらくすると元に戻る」
「何度も整理しようとしているのに、定着しない」
整理整頓が続かないと、自分に問題があるように感じてしまうこともあります。
ただ、整理整頓が続かない原因は、性格や几帳面さよりも、
続きにくい形になっていることにある場合がほとんどです。
ここでは、整理整頓が続かない人に共通しやすい傾向を整理しながら、
無理なく続けやすくするための考え方をまとめます。
整理整頓が続かないのは「意識」より「仕組み」の問題
整理整頓が続く人と続かない人の違いは、
「やる気があるかどうか」よりも「仕組みが合っているかどうか」です。
続かない人ほど、次のような状態になりやすいです。
- 毎回、考えながら片付けている
- 片付けに時間がかかる
- きれいにしようとして疲れる
これらが重なると、整理整頓が「特別な作業」になり、続きにくくなります。
共通しやすい傾向1:ルールを作りすぎている
整理整頓を頑張ろうとすると、細かいルールをたくさん作りがちです。
- 種類ごとに細かく分ける
- 並べ方や向きを揃える
- 毎回決まった手順で戻す
最初はうまくいっても、忙しい日や疲れている日は続きません。
見直しの考え方
ルールは少ないほど続きます。
まずは、
- 戻す場所は1つ
- ざっくり入れてOK
このくらいで十分です。
共通しやすい傾向2:戻すのに手間がかかる
整理整頓が続かない人の部屋では、「戻す動作」が多いことがあります。
- フタを開ける
- 箱を引き出す
- 重ねた物をどかす
戻すのに2〜3手必要だと、後回しになりやすくなります。
見直しの考え方
整理整頓を続けたいなら、5秒以内で戻せる仕組みが目安です。
- よく使う物は手前
- 投げ入れても成立する収納
- 扉やフタは最小限
共通しやすい傾向3:「完璧な状態」を目指している
整理整頓が続かない人ほど、「きれいな状態」を強く意識しがちです。
- 少し乱れるとやる気がなくなる
- 完璧にできない日はやらない
- 一度崩れると放置する
この考え方は、続ける上では負担になりやすいです。
見直しの考え方
整理整頓は「整っているか」より「戻せるか」を基準にします。
- 少し乱れてもすぐ戻せる
- 完璧でなくても困らない
このくらいの感覚の方が、長く続きます。
共通しやすい傾向4:使う頻度を考えずに配置している
整理整頓が続かない原因として、配置の問題もよくあります。
- よく使う物が奥にある
- たまに使う物が手前にある
- 毎回、物を動かす必要がある
この状態では、整理整頓が負担になります。
見直しの考え方
配置は、使う頻度が高い物ほど楽に戻せる位置が基本です。
- 毎日使う → すぐ取れる
- たまに使う → 少し手間
- ほぼ使わない → 奥・下
共通しやすい傾向5:まとめて片付けようとする
整理整頓が続かない人ほど、「週末にまとめて」「時間があるときに」と考えがちです。
まとめてやると、
- 判断が多くなる
- 疲れて途中で止まる
- 次回のハードルが上がる
という流れになりやすくなります。
見直しの考え方
整理整頓は小分けが向いています。
- 1日5分
- 机の上だけ
- 床に物を置かない
小さな行動を習慣にすると、状態が保ちやすくなります。
整理整頓を続けやすくするための考え方
整理整頓を続けたいときは、次の3つを意識すると楽になります。
- 判断を減らす
- 戻す手間を減らす
- 完璧を目指さない
この3つが揃うと、整理整頓は「頑張ること」ではなく「自然な流れ」になります。
まとめ:整理整頓が続かないのは珍しいことではない
整理整頓が続かない人に共通しやすい傾向は、
- ルールが多すぎる
- 戻すのに手間がかかる
- 完璧を目指している
- 配置が合っていない
- まとめてやろうとしている
といった点にあります。
これらは、少し仕組みを変えるだけで改善しやすいものばかりです。
無理に頑張らず、「続けやすい形」に寄せていくことが大切です。
気になったところから、ひとつずつで大丈夫です。

